商社マン 投稿

初めての方へ  利用規約  会員登録   代表挨拶  会社概要  個人情報   



投稿


エジプト駐在石村様        11・02・17


「エジプト」からの待避


 
エジプトで騒動が起こりましたが、今回の体験を以下のように時系列的に
レポートします。

1月25日の休日にデモが開始され、すぐ収まるものと誰しもが思っていました。


1月28日の金曜日にまた大規模なデモがおこり、情勢が変わりました。
      同日の午後から携帯電話がつながらなくなり、ネットも駄目になりました。

      当日の夜は友人と会う約束がありましたが、連絡がとれなくなりました。
      途方にくれていたところ、固定電話があることを思い出し、固定電話で連絡を
       取り合った次第です。 

      なお、携帯電話は翌朝の10時には回復しました。 でもSMSは使えませんでした。
      ネットは2月2日まで遮断されていました。
      携帯が使えない、ネットがつながらない、今の社会で想像ができない事態を
      経験しました。


1月29日は警察が逃げ出し、デモに乗じて、お店が攻撃にあいました。
      この日以降は夜間の外出禁止令が出され、なにもやることがなくなり、
      専らTVでCNNのニュースを見る日が続きました。

      騒動の中心となった広場は私の住んでいる場所から、かなり離れており
      平穏でした。 東京の皇居前広場で騒いでいても、千葉は関係ないと
      いう感じです。

1月31日の月曜日になり、会社のほうから、ドバイに退避するようにとの
       指示がありました。 

       空港は大混乱、飛行機も飛ぶか飛ばないかわからない状況でした。

      この頃は、エジプトの企業活動はすべて止まっていましたので、地元の旅行代理店
      も開いていません。
      チケットは海外で手配しました。 ドバイの会社事務所でチケットを手配しましたが、
      ネットが遮断されたため、確証をメールで送れませんでした。

      そこで、活躍したのがFAXでした。最近ではFAXをほとんど使っていませんが、
      今回は役に立ちました。

      私のアパートは、ネットはADSLですので、電話回線は来ています。古い家庭用の
      FAX付き電話機が備わっていましたが、 普段、固定電話など使わないため、
      電話機の電源は入れていません。 存在さえ忘れていました。

      FAXも何年も使っていなかったため(前任者から譲りうけたもの)、会社からEチケットの
      確証を送ってもらおうとしましたが、感熱紙が黄ばんでしまいFAXが受け取れませんでした。 
      カイロの所長がサービスアパートに住んでいたため、そこのビジネスセンターに
      会社からFAXしてもらった次第です。  今は新たに、FAXを買おうと思っています。

  
2月2日やっとのことでドバイへ退避できました。

        待避先のドバイでは特に何もやることがなく、夜は日本料理屋で同じくドバイへ
        退避してきた人たちと、”難民の会”を開き、チョッと散財してしまいました。



2月13日の日曜日にカイロに戻ってきました。

     今週から街の中は普段と変わらない状況になっています。
     この週末は普段どおりゴルフをやる予定です。



     今後、政治が落ち着くかどうかはよくわかりませんが、貧富の差、
     失業率の高さ等の問題はそう簡単には解決しないでしょうから、
     時間がかかるかも知れません。 



以上


戻る 投稿  トップへ  次へ(ブランク)